韓国政府、重症者210人に転院命令「20日間過ぎたから病床を明け渡せ」

韓国政府、重症者210人に転院命令「20日間過ぎたから病床を明け渡せ」(下)

　隔離解除時期（20日）が過ぎた新型コロナ重症者らには例外なく病室を明け渡すよう求める方針も物議を醸している。政府はこのほど、各病院に「新型コロナ隔離解除長期入院者転院命令書」を発送した。
「貴殿は新型コロナ症状発生日から21日以上、長期入院していて、既に隔離解除されたため、転院命令を受けた2日以内に新型コロナ患者用病床でない所に転院を命じる。すぐに履行していただきたい」
「転院命令を拒否すれば、診療に対する本人負担金発生および過料が課せられることがあるので、ご参照いただきたい」と書かれている。
防疫当局は、20日間以上重症者用病床に入院していたり、入院治療が必要ないと判断されたりした新型コロナ感染者約210人に対し、病床を明け渡せという内容の転院命令書を22日に送ったとのことだ。

　これにより、ソウル峨山病院は隔離解除時期が経過した患者十数人の一部を転院させようとして患者・家族らとぶつかった。
同病院関係者は「『完治していないのに、なぜ転院しろというのか』という強い抗議を受けた」「ほかの病院では重症者を受け入れるのを負担に感じているので、転院先の病院を探すのも容易ではない」と話した。
新村セブランス病院の関係者は「一部の重症者は身動きもできない。政府の方針にそのまま従うのは難しい状況だ」「疎明書を出して、『転院は到底できない』と（関連部処＝省庁に）説明する予定だ」と語った。
防疫当局は、患者が医学的事由なく隔離解除を拒否するなら、100万ウォン（約9万6000円）以下の過料を課す方針だ。

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