【エチオピア】反乱軍の大攻勢で数週間以内の首都陥落が現実味　首相は国民に自衛呼びかけ

【AFP＝時事】エチオピアの反政府勢力「オロモ解放軍」は3日、AFPに対し、首都アディスアベバが「数か月あるいは数週間」以内に陥落する可能性があるとの見解を示した。米政府は同日、和平協議のためエチオピアに特使を派遣すると表明した。

　アビー・アハメド政権と1年間にわたる武力闘争を続ける反政府勢力ティグレ人民解放戦線は、同盟関係にあるOLAと共に、ここ数日で広範囲の領土を制圧したと主張。政府は2日、全土に非常事態を宣言し、首都の住民に近隣地域を守る準備をするよう命じていた。

　OLAのオダー・タルビー広報担当者は3日、アビー政権打倒を目指していると説明。「現在の状況が続けば、数か月あるいは数週間の問題」だと述べた。

　紛争が長期化する中、虐殺や集団レイプが横行し、飢饉（ききん）の恐れも起きているとの報告もある。国連とエチオピア人権委員会は3日、紛争の全当事者が人道に対する罪に及んだ可能性があるとする報告書を発表。国連人権高等弁務官事務所のミチェル・バチェレ高等弁務官は、「極めて残虐な行為」を非難した。

　米国防総省は、エチオピアを含む「アフリカの角」地域担当のジェフリー・フェルトマン特使を今週、同国に派遣すると発表。4日から2日間にわたり協議を行い、「すべてのエチオピア人に対し、平和と対話を通じた紛争解決に取り組むよう」働きかけるとした。 【翻訳編集】AFPBB News

https://www.afpbb.com/articles/-/3374150

エチオピアで反乱軍が首都侵攻の情勢　首相「国民よ立て。武装して自衛せよ」 [711292139]
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