小池百合子「だから私はファーストの会に関知しないと言った。非自民非共産とかイデオロギーだけで中身ないあいつらよ」

小池百合子東京都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」を母体とする国政新党「ファーストの会」が15日、衆院選（19日公示、31日投開票）への候補者擁立を断念することを決めた。

代表の荒木千陽都議は「異例ともいえる戦後最短の日程で公示日が早まったことなどを受け、都民の期待に沿う戦いは難しいと判断した」と説明。

　3日の設立報告から10日あまり。撤退のスピード感はファストだったが、この間の動きの遅さはワーストだった。

　東京の全25小選挙区への候補者擁立を目指し、会見当日から公募を開始。都民ファ関係者は「公募は少なくとも30～40人はいたと聞いているが、17日の締め切りまでの短期間で審査や身辺調査、選挙区の割り当てまで決めるのは到底無理があった」と見通しの甘さを指摘。

所属都議31人の中から鞍替えも検討されたが「名前が挙がっていたのは2人ぐらい。主戦論は数人に限られ、大半が慎重姿勢だった」という。

7月の都議選で都民から負託を受けたばかりだけに「本音は撤退してほしい」との声も上がるなど候補者調整が難航していた。

　同会は国民民主党や新党結成を目指していた無所属の上田清司参院議員とも接触し、連携を検討。上田氏が13日に新党結成の断念を表明するなど対応も後手に回った。

　“ワースト”な風向きを予見していたのか、小池氏は荒木氏と党名を決めておきながら当初から「衆院選に出馬しない」「（ファーストの会には）関知していない」などと予防線を張ってきた。

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