広島県議会議長（自民県連ナンバー2）「岸田先生なら河井事件の資金もはっきり説明してくれるだろう」

河井事件「岸田氏なら説明してくれる」　地元・広島県議会議長が期待

9/29(水) 19:34

　29日の自民党総裁選で、岸田文雄氏の地元、広島市中区のホテルでは、総裁選の開票作業を中継で見守る「新総裁誕生を見届ける会」があり、自民党広島県連関係者や支援者ら約180人が集まった。決選投票で新総裁に決まると、会場は拍手にわき、万歳三唱して祝った。

　1983年に岸田氏の父・文武衆院議員の秘書となってから、親子2代の公設、私設秘書として支えてきた細川清貴さん（65）は会場の片隅から神妙な面持ちで見守った。細川さんは「決選投票の結果よりも第1回投票で（先行が予想されていた河野太郎氏を1票差で抑え）首位となったことがうれしかった」と喜んだ。

　「煮え切らない岸田」「説明が長くて結論がない」。これまで批判を耳にして悔しい思いをすることがあったが、岸田氏の人柄や考え方がようやく浸透したと感じられたからだ。細川さんは「重責を担うこととなるが頑張ってほしい」。安堵（あんど）した様子で岸田氏にエールを送った。

　自民党広島県連ナンバー2の中本隆志・県議会議長は、岸田氏の選出が伝えられると感極まって目に涙を浮かべた。河井克行元法相と妻案里氏による2019年参院選広島選挙区の大規模買収事件が発端となり、県連には逆風が吹き荒れた。「辛い厳しい思いをしてきたので、率直にうれしい」と話した。参院選を巡り党本部が案里氏の陣営に投入した1億5000万円が買収の原資ではないとの党本部の説明にも触れ、「（河井夫妻側の資料をうのみにしただけで）説明になっていない。岸田先生ならはっきり説明してくれるだろう」と期待を込めた。【賀有勇、中島昭浩】

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