【徳島県】 6月1日～9月18日、コロナ感染1558人、ブレークスルー感染134人

徳島県内で6月1日～9月18日に新型コロナウイルスに感染した1558人のうち、
ワクチンを2回接種して2週間目以降に陽性となる「ブレークスルー感染」が134例あったことが分かった。

月別の感染者に占める割合は、6月は0%だったが、7月が5・1%、8月が7・9%、9月が11・7%と増えている。
感染力の強いインド由来の変異株「デルタ株」のまん延に伴って増加傾向にあり、県内でも免疫を再強化する3回目接種に向けた態勢づくりが求められそうだ。

県感染症対策課は、県内でワクチン接種が進みだした6月からブレークスルー感染の統計を取り始めた。
それによると、月別感染者は6月が0人(全感染者は25人)、7月が7人(137人)、8月が75人(954人)、9月1～18日が52人(442人)だった。
年代別では60歳以上が63人、59歳以下が71人で、年齢を問わずブレークスルー感染が広がっているという。

感染者のほとんどが無症状か軽症で、県は重症化を防ぐワクチンの効果は表れているとみている。

一方、ワクチンによる抗体の量は2回目接種の2週間後ごろにピークを迎え、その後徐々に減っていく可能性が指摘されている。
減少幅も個人差が大きいといわれており、県はブレークスルー感染の傾向などを詳細に分析し、今後の対策につなげたい考えだ。

ブレークスルー感染　感染症のワクチン接種完了後に得られた免疫をウイルスが突破し、陽性となる事例。
新型コロナウイルスでは、変異株「デルタ株」での報告が多く、日本でも確認されている。

接種後の時間の経過とともに発症や感染を防ぐ効果が低下することや、デルタ株の感染力が強いことが原因とみられている。
ワクチンの効果を高めようと、先進国を中心に「ブースター」と呼ばれる当初の規定回数を超える接種を実施したり、検討したりしている国が多い。
https://www.topics.or.jp/articles/-/593620