【サッカー】＜長友佑都が警鐘＞　「緊張感も相手のレベルも２次予選とは別物」Ｗ杯アジア最終予選の過酷

サッカー日本代表合宿（３０日、大阪府内）２０２２年Ｗ杯カタール大会アジア最終予選に向けた調整を開始。自身４度目のＷ杯出場を目指すＤＦ長友佑都（３４）＝無所属＝ら経験豊富なベテランが、過酷な戦いを勝ち抜くために警鐘を鳴らした。９月２日に大阪・パナソニックスタジアム吹田でオマーンとの初戦に臨む。同７日の中国との第２戦は新型コロナウイルスの影響で中立地のカタール・ドーハで行われる。

Ｗ杯への厳しい戦いが幕を開ける。３４歳のＤＦ長友は全体練習後もチームメートに声をかけ、ロングパスを蹴るなど調整を進めた。

「緊張感も、相手のレベルも２次予選とは別物になる。それに呑まれないようにしたい」

自身４度目となるＷ杯最終予選。一段階レベルアップする相手の組織的な守備に「こじ開ける難しさを感じる」。前回ロシア大会は２次予選で８試合２７得点を奪いながら、最終予選は１０試合１７得点と半減。しかも今回、初戦で当たるオマーンは約１カ月の欧州合宿で万全な準備をしてから２８日に来日した。「日本の強さ、圧力を開始１０分、１５分で見せたい」と序盤に主導権を握る重要性を説く。

前回の初戦はホームでアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に１－２と逆転負けを喫し、いきなりハリルホジッチ監督の進退問題に発展。ＤＦ酒井は「翌日のニュースを見て、大変なことをしてしまったと感じた」と振り返り、初戦に臨む上で「メンタルの持っていき方が大事になる」と指摘した。

オマーン戦を乗り越えても、続く中国戦はＦＷエウケソンらブラジル出身の帰化選手が名を連ねる。「押し込まれる時間帯も出てくる」とＦＷ大迫は話す。夜でも気温３５度を超えるドーハでの開催。じりじりと体力を奪われる消耗戦で、ベテラン勢の冷静な判断が命運を左右する。

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