韓国でアフガン難民受け入れ反対論が巻き起こってしまう　日本が受け入れて韓国とは違うところを見せないとな

アフガン難民受け入れで論争　米軍基地収容に慎重姿勢―韓国
2021年08月24日07時31分

　【ソウル時事】イスラム主義組織タリバンが権力を掌握したアフガニスタンの難民を在韓米軍基地に避難させる案が浮上し、韓国で議論を呼んでいる。一部で賛成論もあるが、政府・与党は慎重姿勢。インターネット上では反対論が大勢だ。

　２１日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米政府が日本や韓国などにある米軍基地を一時滞在先として検討していると報道。与党「共に民主党」の宋永吉代表は２２日、この問題について「適切なのか疑問だ。（アフガンの）近隣国に行くしかないのではないか」と主張した。ただ、韓国のアフガン支援事業に協力した人の受け入れには前向きな立場を示した。

　鄭義溶外相も２３日、国会で、米軍基地への収容に関し「（米側と）初歩的な論議をしたのは事実」と認めた。しかし「現在は全く協議が行われておらず、仮にそういうことがあっても、費用は米国が負担すべきだ」と協力に否定的な考えを示した。同時に「韓国の協力事業に関わった人の中で、移住を希望する人を安全に韓国に移動させる方法をいろいろ考えている」と語った。

　米紙報道の内容は韓国社会への難民受け入れとは違うにもかかわらず、ネット上には「支援物資を送るのはいいが、イスラム難民受け入れは絶対反対」「国土が広い米国に連れて行け」などと書き込まれ、次々「いいね」が付けられている。「先進国扱いを受けようとするなら、難民も受け入れなければならない」「米軍基地内ならいいのでは」といった意見は少数派だ。

　単一民族の共同体という意識が強い韓国では、２０１８年、済州島に５００人以上のイエメン難民が来訪し、反対運動が起きたことがある。当時、異文化との摩擦や治安悪化の懸念などを理由に大統領府に寄せられた受け入れ反対の請願には約７０万人が賛同した。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2021082300859&;g=int