山口真由氏　自民党に強烈ダメ出し「菅さんにＮＯ。いつも敗因を浅く分析し過ぎ」

8/23(月) 10:19
デイリースポーツ

山口真由氏　自民党に強烈ダメ出し「菅さんにＮＯ。いつも敗因を浅く分析し過ぎ」
菅義偉氏
　テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が２３日、２２日に投開票された横浜市長選で立憲民主党推薦、共産党支援の山中竹春氏（４８）が、菅義偉首相の支援を受けた小此木八郎氏（５６）に約１８万票差をつけて初当選したことを報じ、弁護士の山口真由氏は「自民党は選挙に負けた時、いつも敗因を浅く分析しすぎるんじゃないか」と厳しく指摘した。

　今回の結果について、テレビ朝日の政治部与党キャップ・河田実央氏は「これまでの争点はＩＲ（統合型リゾート）の是非だったが、今回はコロナが細大の争点になり山中氏が有利になった。小此木陣営はこの感染急拡大が大きく響いたと話していた」と解説。

　菅首相の全面支援を受けながら敗れた小此木氏については「もともと関係が深いですので、それに対して全面支援するということで、まさに一体化して見られた。そうなると、いま菅さんがやっているコロナ対策、ワクチンや病床確保の遅れといった不満がずっと高まっていましたので、その高まりがすべて小此木さんの方にぶつけられてしまって、それが敗北につながってしまったというふうに自民党は受け入れている」と話した。

　山口氏は「私はコロナ対策が重視されて菅さんにＮＯがつきつけられたっていうのはその通りだろうとは思うんですけど、その反面で自民党は選挙に負けた時、いつも敗因を浅く分析しすぎるんじゃないかと思って」と辛口。

　自民党は「個人に原因を寄せる傾向にあると思う。都議選に負けたのは小池劇場だと。それから２００７年の参院選で不調だったときには反小泉だっていうふうに言った」としたが「その背後に大きな政治不信があるっていうことを考えておかないといけないんじゃないかと思う」と厳しく批判した。

　さらに「あれだけＩＲを推進した小此木さんがＩＲを今回引っ込めたのも、これは選挙用の顔だろうと。当選してから考えようっていう頭があるんだろうって横浜市の人たちが思った可能性もあって。有権者はもっと賢いんだっていうことを前提にして、自民党とか候補者も真っ正面から対峙してほしいという気持が私たちの中にフツフツとある。これを見逃したら、自民党の今回の解散選挙もかなり厳しい状況になるんだろうなと思います」と、このままの状態では通用しないだろうと話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9ee9b2d2ba7a71d6f26f745c2f1b411004ee1574