橋下徹氏、政府の自宅療養方針は「菅さんの説明不足で『患者さん全部自宅療養でやれ』と聞こえてしまった」

8/9(月) 10:12配信
スポーツ報知

橋下徹氏

　９日放送のフジテレビ系「めざまし８（エイト）」（月～金曜・午前８時）では、第５波とされる新型コロナウイルスの感染拡大を特集した。

　コメンテーターとして出演の元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は自宅療養を中心としているイギリスで「かかりつけ医」制度が効果を発揮している点について、「前から日本でもやらなきゃいけないと議論されていたんですよ」と話し出すと、「日本でもコロナにおいて、保健所の人員も態勢も弱い、少ないんじゃないかという意見もあったけど、オカネがかかるし、感染症が収まった場合、その人員はどうなるんだとなるわけですよね。かかりつけ医（制度）っていうは町の開業医に保健所の役割を担ってもらうということでこれはやらなきゃいけないんです」と続けた。

　その上で「イギリスは住民の健康を守って下さいと、かかりつけ医に一定額、お金を支給するんですね。日本でも３２万人いる開業医に保健所の役割を担って下さいっていうのが、かかりつけ医制度でこれはやらなきゃいけないんです」と繰り返すと、「今回、コロナの対応で一番問題になったのは日本の医療体制は病院と自治体の保健所、それから開業医の３つがあるんですけど、感染症は全部、病院でやりなさいとなった。これは病院のベッド数には限りがあるからパンクしました。本当は病院のベッド数を増やさなきゃいけないんですけど、日本の法律上、なかなか増えない。そこで自治体の保健所がホテル療養制度をつくったけど、ここもパンクになってきた。あと、空いているのはどこかといったら開業医の皆さんのところなんです」と続けた。

　「開業医のところに重症患者や中等症の患者をお願いするというのは違います。入院の必要のない患者さんを開業医にお願いして、ちょっと危ない人はホテル療養、かなり危ない、厳しい人は病院という、この３つできちんと役割分担しましょうよというのが今回の自宅療養の方針なんですが、菅（義偉首相）さんの説明というのが、説明不足で。苦しんでいる患者さん、全部、自宅療養でやれと聞こえてしまった。そうじゃなくて、３つの態勢でうまく患者さんに対応していきましょうというのが今回の方針です」と説明していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/85959508c8771d56789a800a0317b35b5cf57b5a