中国の習主席、マカオ訪問「一国二制度のもとで誇らしい進歩を遂げた。香港も見習うべきでは？」

中国 習主席がマカオ訪問「一国二制度のもとで誇らしい進歩」
2019年12月18日 21時32分

マカオが中国に返還されて20年になるのを前に、中国の習近平国家主席は18日、現地を訪れ「一国二制度のもとで誇らしい進歩を遂げた」などと述べて、マカオだけでなく香港も、中国政府のもとでこそ発展を実現できるという立場を強調しました。
マカオがポルトガルから中国に返還されて、20日でちょうど20年になるのを記念して現地で式典が開かれるのを前に、習近平主席は18日午後、マカオの空港に到着し、メディアの前であいさつのことばを述べました。

このなかで習主席は柔らかい表情を見せながら「返還後の20年で、マカオは誇らしい進歩を遂げた。祖国の人民も中央政府も誇らしく思う」と述べました。

そして「一国二制度の方針の徹底によって得た経験を総括し、マカオの未来の発展に向けたすばらしい青写真をともに描いていこう」と述べて、マカオの発展は中国政府の一国二制度の方針のもとでこそ実現できるという立場を強調しました。

中国にとっては抗議活動が半年余り続く香港の市民からどう信頼を得るかが大きな課題になっており、習主席としては中国に従順なマカオで一国二制度のもとでの発展を強調することで、香港市民にも中国政府への支持を広げたいねらいがあると見られます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191218/k10012219991000.html