イソジン大阪「これが最後のチャンスやぞ！外出自粛しろや！東京みたいになるぞ😡」

吉村知事「感染抑える最後のチャンス」外出自粛訴え　大阪感染者最多

大阪府では6日、過去最多を更新する1310人の新規感染者が確認され、これまで最多だった第4波のピーク（1260人）を超えた。感染力の強いデルタ株への置き換わりが進む中、3連休が始まる7日からお盆にかけては人の移動の活発化も見込まれ、感染拡大が収まる気配は見えない。

　「東京で起こっていることは大阪でも起こりうる。感染を抑える最後のチャンスだと思ってほしい」
　吉村洋文知事は6日、爆発的な感染が続く東京都を引き合いに、不要不急の外出自粛を求め、帰省や旅行など都道府県をまたぐ移動も極力控えるよう訴えた。
　府内の感染者数は6日までの1週間で計7076人。前週の計4481人の1・58倍で、感染が急激に広がっている。

国立感染症研究所によると、インド由来のデルタ株は、東京都では感染者の9割で置き換わっていると推計されるが、府内は6割に満たない。府幹部は「今後も置き換わりが進めば、さらなる感染拡大が避けられない」と危機感を募らせる。
　当初、比較的余裕があるとみられていた軽症中等症病床も次第に埋まり始めている。6日現在で府が確保する2531床には1309人が入院し、使用率は51・7％。1カ月前に比べて35ポイント以上悪化し、5日には府が「逼迫（ひっぱく）」の目安としていた50％を超えた。
　府は、ワクチンが十分に行き届いていない50代以下の患者増加に備え、軽症中等症病床を最大3000床まで増やすことを目指している。吉村知事は6日、増床に向け、改正感染症法に基づき府内の医療機関に病床確保を要請するかどうか来週にも判断する考えを示した。
　高鳥毛敏雄・関西大教授（公衆衛生学）は大阪府の対応について「後手に回った第4波までの反省を踏まえ、感染者がさらに増えても対応できる体制になっている」と評価する。第4波までは重症者対応に力点が置かれ、自宅療養や宿泊療養の軽症中等症患者の症状が悪化しても対応が難しかったといい、高鳥毛教授は「重症者の『上流』にあたる軽症中等症患者への対策が強化されている」と指摘する。また、保健所の人員も増員され、「第4波の感染者数のピークの2～3倍には対応できるだろう」とみる。
　一方、「感染経路不明者が増えており、（感染経路の特定を前提とする）クラスター（感染者集団）対策では制御できなくなっている。迅速なワクチン接種に加えて、不織布マスクなど適切な感染対策の徹底が必要だ」と話している。【石川将来、高野聡】

https://mainichi.jp/articles/20210806/k00/00m/040/456000c