ナチス麻生、ホロコースト小林に関連して発言を蒸し返され「政治家にとっては結果を出すことが全てだということを申し上げたかった」

麻生氏、小林賢太郎氏のホロコースト問題「詳しく知らない」
7/30(金) 14:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/77f1aba3dbde11a21ef43b86f5f696904bd80457

麻生太郎財務相は30日の閣議後記者会見で、東京オリンピック開会式の演出担当者が
過去にユダヤ人大量虐殺（ホロコースト）をコントでやゆしたことを理由に解任された問題について、
「詳しく知らないのでコメントは差し控える」と述べ、見解を示さなかった。
麻生氏は過去にホロコーストを起こしたナチスを肯定的に捉えるような発言をしており、批判を受けていた。

元お笑い芸人の小林賢太郎氏は「あのユダヤ人大量惨殺ごっこやろうって言った時のな」と
コントで発言していたことが国際的に批判を浴び、大会組織委員会は開会式前日の22日に演出担当から解任。
菅義偉首相も記者団に「（小林氏は）言語道断だ」と述べていた。

30日の会見で、この問題に関する受け止めを問われた麻生氏は
「小林賢太郎氏のことは詳しく知らないので、今はこの場でコメントは差し控えさせていただきます」
とだけ述べた。

麻生氏は過去に、ナチスを引き合いに出した発言を繰り返している。
2013年の講演では、憲法改正に関連して
「ドイツでは、ある日気付いたらワイマール憲法がナチス憲法に変わっていた。
誰も気付かないで変わった。あの手口、学んだらどうかね」などと発言。
批判が高まり、3日後に「例示が誤解を招く結果になった」と発言を撤回した。

17年の派閥研修会では「何百万人も殺したヒトラーはいくら動機が正しくても駄目だ」などと発言し、
翌日撤回した。

麻生氏は30日、こうした自身の発言について認識を改めて問われると
「政治家にとっては結果を出すことが全てだということを申し上げたかったので、
ヒトラーというのを極めて否定的に捉えているのははっきりしていると思っています。
例示として挙げたのが不適切だったというご指摘もありましたので、撤回したと記憶しています」と
当時の見解を繰り返した。【町野幸】