【朝顔・打ち水】五輪ではまさかの出番なし？ 小池知事肝入りの「かぶる傘」はどこへ…

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292032

　日刊ゲンダイ記者がツイッターに写真付きで投稿したところ、瞬く間に拡散。＜酷暑に朝顔……。竹やり作戦どころじゃない＞と大きな反響があった、23日に開幕する東京五輪の暑さ対策をめぐる「アサガオ作戦」。振り返れば、東京都はこれまで「アサガオ作戦」のほかに「打ち水作戦」など、あの手この手の五輪期間中の“酷暑対策”を公表してきたが、中でも注目を集めたのが「かぶる傘」だろう。

抜粋

■まさかの出番なし

「東京2020戦略広報課」に問うと、「それは都の管轄であり、分かりません」とのこと。そこで「かぶる傘」を企画した都産業労働局に聞くと、対応した職員がこう答えた。

「（かぶる傘は）当時は観光PR用に作っており、海外の見本市でノベルティーとして海外の方に配ったりしていました。今どこに？　さあ、それはオリパラ準備局（オリンピック・パラリンピック準備局）が把握していると思います」

　いやはや、てっきり、都の職員たちも「この時を待ってました。私たちも早く『かぶる傘』を世界の人に見せたくてウズウズしています」と喜んで答えるのかと思いきや、まるで“お荷物”扱いだ。

　あらためて、オリパラ準備局に現在の「かぶる傘」の扱いを尋ねたが、複数回、問い合わせても担当者につながらず。対応した職員が「（担当者は）席を外したままで……。いつ戻るのかも分かりません」と答えるばかりだった。

元都庁幹部で近著に「ハダカの東京都庁」（文芸春秋）がある澤章氏がこう言う。
『かぶる傘』ですか？　ああ、ありましたね。私もかぶりましたよ。当時、庁内では『誰がこんな恥ずかしいモノかぶるんだ』って話題になっていましたが、小池知事の思い付きで製品化してしまって……。今は負の遺産として、静かにフェードアウトしつつあるのではないでしょうか

あー無観客にして良かった