大阪・吉村知事「コロナ追跡システムでこれで新規感染減らすで😤」→1年間で15件しか活用せず

1年たって活用されたのは「15件」…大阪府「コロナ追跡システム」　吉村知事は「なくすよりかはいい」
2021年7月15日 21:12関西テレビ
新型コロナの感染者と同じ場所を利用した人にメールで注意喚起を行う、大阪府の「コロナ追跡システム」。

店頭などで見かける機会も多いと思いますが、実は、導入から1年以上がたって、活用されたのはわずか15件にとどまっています。

大阪府の「コロナ追跡システム」は、店などを利用する際にQRコードを読み込んでメールアドレスを登録すると、同じ場所に居合わせた感染者と接触した可能性がある場合に、注意喚起のメールが届きます。

メールが届いた場合、希望すればPCR検査を受けることができます。

システムが始まったのは去年5月。

【大阪府　吉村洋文知事】（去年5月）
「できるだけ早い段階で陽性者をキャッチして、同じ場所にいた皆さんに情報を提供する。新たな感染者、新たなクラスターが発生するのをできるだけ抑えていく」

システムが導入されてから、飲食店などで約10万件のQRコードが設置され、利用登録はのべ400万回ほどありました。

しかし、このシステムが活用されたのは、わずか15件。

大阪府は、背景に利用者の登録があまり進んでいないことが考えられるとしています。

街で聞いてみると…

【街の人】
「正直言うと、めんどくさいっていうのが一番」

【街の人】
「自分だけやっていても他の人がやっていなかったら、確かなものじゃないので」

飲食店に対して府が6月から始めた「ゴールドステッカー」の認証制度でも、感染対策のチェックリストにコロナ追跡システムの導入を求めていますが…

【飲食店】
「正直ほとんど見かけない。利用者もいない」

【飲食店】
「（行政は）いろんなことを飲食店に望まれますけど、やる方法を投げっぱなし、僕らが全部やれというのは無理です」

これまで大阪府は感染者からの申告に頼っていましたが、去年12月、保健所が聞き取った行動歴をもとに、注意喚起を行う方法も追加しました。

また、飲食店では、1人が感染すれば注意喚起するようにしました。

しかし、府内の感染者が5万人を超えた今年3月以降の第4波でも、活用されたのは4件でした。

この運用状況に対して大阪府の担当者は…

【大阪府スマートシティ戦略部　石田正之　参事】
ーーQ:コロナ追跡システムは機能しているのでしょうか？
「基本的には、目的としては機能していると思う。（件数が）多いか少ないかは考えていない」

大阪府は、追跡システムが機能しているとした上で、詳しい運用状況や効果の分析をする予定がないとしています。

大阪府の吉村知事は15日の会見で…

【大阪府　吉村洋文知事】
「やらないよりかはやった方が感染対策になる。改善する必要はあると思うが、改善しながらよりよいものにしていきたい。（システムを）なくすよりかはいい」

感染拡大と収束の波を繰り返さないために、感染対策を意味があるものとしてどう取り組むかが問われます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ca1777f4463df188f7853dd1cfe15eead10aa4a