日本って何が得意なの？

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ソフトバンク甲斐、得意の北九州で意識することは

頼んだ、北九州男！　甲斐拓也捕手（28）が好相性の北九州市民球場で「鷹の祭典」として行われる30日西武戦での連敗阻止を誓った。チームは今季5度目の4連敗で勝率5割まで落ち込んだ。負ければ借金生活に突入する一戦で、同球場での通算打率5割を誇る正捕手に期待がかかる。守備面でも本塁打の出やすい球場に警戒しながら投手陣の特長を引き出し、攻守で勝利に導く決意だ。

　驚異的な数字を残す北九州に縁を感じずにはいられない。甲斐は同球場で通算6試合に出場し18打数9安打で打率5割、3本塁打、10打点と圧倒的なバッティングを披露してきた。

　「好相性？　そう言っていただけるのは、うれしいこと。すごい（ボールが）見えやすいなど、あるわけでもないけど」。そう謙遜しつつ、残した結果は圧巻だ。4月20日の楽天戦では岸から左翼場外に運ぶ逆転3ランを放つなど、自身初の5打点を記録する大暴れを見せた。

　その活躍ぶりは工藤監督の記憶にも鮮明に刻み込まれている。「よく打ちますよね。打ってもらいましょうか。ガツン、ガツンとまた2本ぐらい。その期待も込めてね」。得点力不足に悩まされる現状を打開する起爆剤として、大きな期待を寄せた。

　2017年7月19日の西武戦では、自身初の2打席連続本塁打を放つなど3安打4打点の大当たり。この試合も「鷹の祭典」として行われ、当時使われた「1（ワン）ダホー！ストライプ」のユニホームは、今回の「鷹く！レッド2021」と同じ赤が配色されたデザインだった。

　バットへの注目が集まる一方で、自らを戒めるように守備面の重要性を説いた。「打ってはいるけど、どちらかというと、捕手として考えることが多い球場。チームが勝つことが一番なので」。両翼は92メートルで、ペイペイドームよりも約8メートル短い。守備に回れば神経をすり減らすことになる。いくら打とうが、勝利に結びつかなければ手放しで喜ぶことはできない。

　東京五輪での侍ジャパン入りが内定している背番号19は、攻守での貢献度の高さを誇る。「その日、捕手としてどうするか。まずはチームが勝つことが大事」。勝利を目指すことだけに集中し、4連敗中のチームを再び貯金生活へと導く。