日本って何が出来るの？

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日本での挑戦　高まる闘志

今季、レイソルには4人のブラジル人選手が新規加入した。だが、合流までの道のりは長かった。コロナ禍で、来日できたのは、当初の予定から3カ月遅れて4月上旬。さらに来日後、2週間はJリーグ規定により、所定施設内での孤独なトレーニングを余儀なくされた。

　そうした中、ひと足先に頭角をあらわしたのが、最年少23歳のMFアンジェロッティだ。5月5日、来日4試合目のルヴァンカップ浦和戦で2得点を挙げた。「自分の長所は機動性。常に周りと連係しながらの得点力だ」と、自らの持ち味をためらうことなくアピールした。

　10代で欧州移籍の経験はあるが、日本は初めて。でも不安はなかった。「レイソルには監督をはじめ、選手、スタッフに頼りになるブラジル人がいた。自分には大きな助けだった」

　実は、ブラジルにいた時から和食が好きで、よくレストランを探し、食べに行っていたという。「クラブの食堂でブラジルの豆料理、フェジョンを用意してくれますし、何より日本の人たちはとても礼儀正しく、勤勉で、本当に感銘しています」

　まだ来日して1カ月ほどだが、日本語も日増しに増えてきた。「ミギ、ヒダリ。オハヨウ、コンニチハ。タベタイ、ネムタイ」。はにかみながらも日常の会話言葉がすらすら出てくる。

　チームは、15日午後4時から、ホームでFC東京を迎え撃つ。リーグ戦は、ここまで4勝1分8敗で15位。4月の3連勝で順位をあげたものの、そのあとは無得点での2連敗を喫している。

　ネルシーニョ監督は「チャンスは作れているが、ゴールを決めきれていない。そこにフォーカスしたトレーニングを積んだ」。この東京戦に向けてきっちり準備してきた。大きな期待がかかるのは、もちろんアンジェロッティだ。

　「日本での挑戦は、自分をさらに高めるための決断。レイソルが、クラブワールドカップでサントスと対戦したことも知っていた。こうしたクラブから声をかけてもらい本当にうれしいんだ。必ず貢献するよ。見ててくれ」。闘志は高まるばかりだ。