【新宿２丁目ルポ】「みんなもう疲れてる」２度目の緊急事態宣言

東京・新宿２丁目で鉄板焼き店「どろぶね」を営む長村さと子さん（３７）は、緊急事態宣言が発令された７日、店を休業した。
　「６日もお客さんは３人しか来なかった。暗い気持ちで開けても申し訳ない」
　通常は午後７時～午前零時の営業だが、昨年１１月下旬に東京都が時短要請した後は午後１０時に短縮。飲食店の営業は午後８時までとする緊急事態宣言により営業時間が１時間のみとなるため、今後は平日は休みとし、週末に昼から営業する予定だ。
　「先が見えず、皆もう疲れている。お客さんやスタッフが離れていくのが不安」
　長村さんは新宿２丁目を中心に飲食店４店を経営。性的少数者も多く来店し、「孤立しがちなＬＧＢＴ当事者が集まれる場を開けておきたい」という思いもあり、奮闘してきた。一方で、スタッフの感染リスクや、夜間に働かせることへの批判の目も心配だった。
　昨年末にはスタッフ４人が辞めた。時短の分も時給を上げたりして対応しているが、「このままシフトに入れずモチベーションが下がり、今いるスタッフも続くか分からない」と嘆く。
　複数店舗や従業員の多くいる事業者は家賃や人件費が重くのしかかり、スタッフらのモチベーションを維持するのも大変だ。
　前回の緊急事態宣言以降、長村さんは都の要請に従って時短営業を続けている。協力金は事業者単位で支給されたため、複数店舗の経営には全く足りないが、それでも「飲食業は補償があるからいいじゃん」という声を聞く。隠れて開けている店もある。
　都は今回、店舗ごとに協力金を支給する方針だが、「政府の対応が中途半端で、時短に従うも従わないも事業者の自己責任のような状況がつらい。要請するなら短期集中で徹底的に、国としてきちんと対応を決めてほしい」と話した。（奥野斐）

東京新聞　2021年01月07日 19時58分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/78614

どこで感染者が増えてるんだろか
無くすには全国民の移動経路追跡アプリ導入しかないよね