【森友】 自殺した近畿財務局職員、自殺の原因まで改竄されていた　国の報告書に「公文書の改竄指示」言及なし

「国は夫の死因すら改ざんしている」　森友公文書改ざん　自殺の原因まとめた文書開示されるも…
2020年12月8日 火曜 午後9:48

公文書の改ざんを強いられ財務省の職員が自殺した問題で、国が自殺の原因をまとめた文書には、「改ざん」について記載されていないことが分かりました。
近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん（当時54歳）は、森友学園との土地取引に関する公文書を改ざんするよう強いられたことを苦に、おととし、自殺しました。
俊夫さんの自殺は民間企業の労災にあたる「公務災害」に認定されましたが、国はこれまで、認定の理由を明らかにしませんでした。
国は7日、赤木さんの妻・雅子さん側の求めに応じ、公務災害の認定に関する約570ページの資料を開示しました。
しかし、俊夫さんが改ざんを指示されたことは記載されておらず、長時間労働やマスコミの報道による負荷が自殺の原因と結論づけられていました。
関西テレビの取材に雅子さんは「夫は改ざんを心から悔いていた。国は夫の死因すら改ざんしている」と話しています。

https://www.fnn.jp/articles/-/117141

学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員の赤木俊夫さん（当時54歳）について、国が公務災害と認定した報告書が赤木さんの妻側に開示された。報告書は自殺の原因について、国会対応などによる過労や精神的な負荷を指摘したが、赤木さんが改ざんを強いられたことには言及しなかった。

妻側が8日、国が開示した報告書を明らかにした。報告書によると、国有地売却問題が報じられた2017年2月以降、赤木さんは国会からの資料要求などに対応し、深夜に及ぶ勤務が慢性化。さらに財務局職員らが刑事告発されたことなどでうつ病を発症したと指摘した。病気休職をして治療に専念したが、その後、捜査機関から接触を受けたり、改ざん問題が報じられたりしたことで「精神的に追い詰められ、発作的に自殺をした」と結論付けている。

　一方、妻側は国などに損害賠償を求めた訴訟で、赤木さんが残した手記などから、改ざん作業をさせられた苦痛により発症したとして、指示の詳細を明らかにするよう求めている。【伊藤遥】

https://mainichi.jp/articles/20201208/k00/00m/040/297000c