【将棋】藤井２冠の年収４０００万～５０００万円にアップも識者（関西大学の宮本勝浩名誉教授（７５））は「もっと評価すべき」

藤井２冠の年収４０００万～５０００万円にアップも識者は「もっと評価すべき」
8/21(金) 11:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc18ed57a6e12ca52126499aabac5378e9a00c2e

“将棋の神”が降臨した――。将棋の藤井聡太棋聖（１８）が２０日、福岡市で指された第６１期王位戦７番勝負第４局で木村一基王位（４７）を破り、４連勝で奪取、最年少の１８歳１か月で２冠となった。タイトル通算２期の規定により、最も若く八段に昇段。８つのタイトルのうち棋聖と王位を獲得したことで藤井２冠は、さらなる年収アップが見込まれる。

　日本将棋連盟の発表によると、２０１９年の賞金・対局料ランキング１位は豊島将之名人・竜王（当時）で７１５７万円だった。藤井七段（同）は２１０８万円で９位だったが、２冠獲得で今年は４０００万～５０００万円になるとみられる。

　だが、経済効果研究で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授（７５）は「こういう話をすると『カネの話ばっかりするな』と言われるんだろうが、数千万円はプロ野球選手ならザラ。でもね、集団で行う野球と違って、将棋は１対１でやるもの。それに見合う報酬じゃない。トップが７０００万円というのは、他のスポーツや芸能界に比べると安すぎる」と話す。

　かつて７冠を同時に保持した羽生善治九段でも２０１４年が１億１４９９万円、１５年が１億１９００万円だった。

　宮本教授は「もっと棋士を評価すべき」と考えている。藤井２冠を「頭がよく人柄も謙虚で、日本が世界に誇れるような素晴らしい人」と感じているだけに、なおさらその思いは募る。

「せっかくのドル箱を抱えているのに、将棋連盟がまったく生かせていない」という。

　藤井２冠は目の肥えた将棋ファンだけにとどまらない人気を誇るだけに「パブリックビューイング開催や和服のコラボなど、展開の仕方はいくらでもあるはず。ソフトの開発や映像配信の権利にしても、連盟は代理人を使って、もっとタフに交渉すべきだ。阪神タイガースなんて、ロゴの商標権で上手に儲けてますしね」と提案した。

　藤井２冠にはタイトル獲得にとどまらない、将棋界全体を見据えた期待が寄せられている。

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