タイ国王、そもそもタイに住んでいなかった。20人の女性を連れてドイツの高級ホテルに滞在

なぜタブーは破られたのか？

タイで連日、抗議デモが発生している。
最近はコロナ禍にあり、行動制限やマスク着用に反対するデモはよく報じられているが、タイの場合は新型コロナとは無関係だ。

英紙「ガーディアン」によれば、「何週間にもわたり、学生らによる民主主義を支持するデモが全国に広がっている。
だがタイの大学などで起きているこのデモは、同国で長らく続いてきたタブーを破るものだ。国王を批判することは長期間の獄中生活のリスクを負うことになる」という。
「高校や大学に通う学生ら」がプラユット首相の政権をターゲットにして、数週間以上にわたって「政権解体と民主的な改革」や
「軍事政権時にまとめられ、軍部の力を強固にしている憲法の改正」を要求している。さらに「裕福で権力を持つ王室のことも開けっぴろげに批判し始めている」というから並大抵ではない。

タイでは、国王や王室を批判することは犯罪にあたる。同国には世界的に見ても厳しい不敬罪が存在し、
「国王や王女、後継者や皇太子を中傷したり、侮辱したり、脅迫する」者は罪1つにつき最大で15年の禁固刑となる。

これを受け、元陸軍司令官のプラユット首相は「度を超えている」と発言したと、英「ロイター通信」は報じている。
プラユットはデモが始まっていた6月の段階で「デモ参加者に、抗議の対象に王室を含めるなと警告した。
だが、2016年にプミポン国王の死によって後継者となったワチラロンコン国王が、不敬罪で国民を逮捕することは止めるようプラユットに要請した」という。

プラユットは結局、テレビ演説で「団結」を呼びかけるにとどまっていたが、米「ブルームバーグ」によれば、
現在はデモの首謀者を調べるよう指示する予定だと報じられている。デモが収まらないことで堪忍袋の緒が切れたということだろうか。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、映画『ハンガーゲーム』で革命のサインである「3本指の挨拶」がタイのデモ隊の間でも行なわれているという。
ワチラロンコン国王の要請自体もかなり異例だと言える。だがこの国王は実のところ、かなりの変わり者として知られているのだ。

米ニュースサイト「ヴォックス」によれば、過去にはホットパンツとタンクトップ姿で、ドイツのショッピングモールで愛人と買い物する姿がとらえられ、SNSで広まったことがある。
また別の記事によると、ワチラロンコンは世界でも最も裕福な男性の1人であり、その資産は少なくとも430億ドルに上るらしい。

米紙「ワシントン・ポスト」によると、「2016年に王位についてから、国王はほとんどタイ国内では過ごしていない。ドイツのミュンヘン郊外に暮らすことを好んでいる。
タイの憲法では国王が国内にいないときには国内で国王の任務を果たす代理を立てる必要があるが、ワチラロンコンはそれを改正し、遠方にいても国王を続けられるようにした。
彼は現在、リモートでタイを支配している。若者たちはそれも気に入らないのである」。

事実、コロナ禍でも関係なく自由にドイツとタイをタイ航空で移動しており（それも税金である）、反発が起きている。
4月に国王がタイに入国した際には「#WhyDoWeNeedAKing」（なぜ国王が必要なのか）というハッシュタグが、タイのツイッターでトップトレンドとなったことも同記事は指摘していた。
コロナ禍とSNSの時代に、タイの国王はこれまでにない批判を浴びている。タイの王室はその存在価値が問われているのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dd56318ac6cea6fe19a98d1be551e878e88aaa4d

https://i.insider.com/5d6551866f24eb079d06dfea?width=700&format=jpeg&auto=webp.jpg
https://i.insider.com/5d662e3e6f24eb22ea3668f2?width=700&format=jpeg&auto=webp.jpg

https://www.insider.com/thailand-king-maha-vajiralongkorn-everything-we-know-2019-8

意外だな
徹底的に弾圧する類の人間だと思っていたが