一番よい教育政策は「教育をなくすこと」だった エビデンスによって示された高等教育不要論

1 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:24:32.18 ID:Y2p8w0S30


http://img.5ch.net/ico/folder1_01.gif
「一番よい教育政策は教育をなくすこと」エビデンスに基づく高等教育不要論の中身とは?【橘玲の日々刻々】

ブライアン・カプランはプリンストン大学で博士号を取得し、現在はジョージ・メイソン大学経済学部教授
というエリートだが、「高等教育はほとんどのひとにとって不要だ」という暴論を唱えている。
それも、教育学、心理学、社会学、経済学の山のような研究論文を読み、
膨大な(そしてスタンダードな)エビデンスを集め、徹底的に検証したうえで、
「問題は教育が足りないことではなく、教育のしすぎにある」との結論に達したという。
なぜこんな奇妙な話になるのか、
カプランの『大学なんか行っても意味はない?  教育反対の経済学』(みすず書房)を読んでみた。
原題は“The Case Against Education; Why the Education System Is a Waste of Time and Money
(「教育」を被告人とする訴訟事例 教育システムが時間とカネの無駄である理由)”。
(中略)

アメリカの一流私立大学はどこも教育費がきわめて高い。
カプランが学んだプリンストン大学の授業料は年額4万5000ドル(約500万円)を超えるが、じつは誰でも無料で勉強できる。
学部の講義なら、正規の学生か否かにかかわらず聴講者を拒む教員はいないからで、これはアメリカの他の一流大学も同様だという。
多くの教育者が主張するように、質の高い教育が大きな人的資本を形成するのなら、
賢い若者はハーバードやイェール、プリンストン、スタンフォードなどの「ニセ学生」になって、
タダで勉強するはずだ(現在では、超一流の学者・研究者の講義がYouTubeなどで公開されている)。
正規の学生と「ニセ学生」は、まったく同じ授業を受けることができるが、ひとつだけちがいがある。
それは、「ニセ学生」では卒業証書をもらえないことだ。
かつて、卒業証書は羊皮紙(シープスキン)に印刷されていた。
ここから、卒業することによるボーナスは「シープスキン効果」と呼ばれる。
高校3年(あるいは大学4年)で中退した者と、高校/大学を卒業した者とのあいだにも、生涯賃金に大きな格差がある。
このシープスキン効果は、重要なのは「教育を受けた年数」ではなく、高校や大学を「卒業」したかどうかであることを示している。
学生はこのことをよく知っているので、高い授業料を払って卒業し、「大卒」の学歴を手にしようとする。
一流大学の講義をタダで受講できたとしても、そんなものになんの価値もないのだ
(だから大学は、「ニセ学生」対策をする必要がない)。
オンライン教育も同様で、学生が人的資本ではなく学歴を渇望している以上、既成の教育システムに置き換わるのは無理だろう。
「教育内容ではなく卒業証書に価値がある」というのは、教育者にあるまじき発言に思えるが、
カプランは、じつは大学教授こそがこのことをいちばんよくわかっているという。
なぜなら、大学は「学歴主義が世界一多く生息している環境」で、「「相応の」学位のない人間など絶対に雇わない」のだから。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ad9cd1fc8e1474407cb281aaa61bbf869b33620d

2 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:25:09.07 ID:Y2p8w0S30
http://img.5ch.net/ico/folder1_01.gif
それにもかかわらず、学生たちはなぜ我慢して学校に通うのか。
それは現代社会(知識社会)において、学歴が雇用主に対する強力なシグナリングになるからだ。
クジャクのオスは大きくきらびやかな尾羽をもつが、あまりに重くて
飛ぶことも逃げることもできなくなり、捕食者の格好の餌食になってしまう。
これでは生存にはなんの役にも立たないばかりか、かえってマイナスだ。
ダーウィンはこの問題に悩んだ末に、これを性淘汰で説明できることに気がついた。
なんらかの理由でクジャクのメスがオスの大きな尾羽を好むようになれば、
「利己的な遺伝子」をできるだけ多く後世に残すために、オスたちは
尾羽を生存の限界まで大きくする熾烈な「軍拡競争」に突入する。
このときオスの尾羽は、メスに対して「ぼくとセックスすればよりよい子どもができるよ」というシグナルになる。
同様に知識社会では、学歴は雇用主に対して、「わたしを雇えば
得をする(高い生産性で利益をもたらす)よ」というシグナルになっている。
雇用主が従業員に求めるのは高い知能と高い協調性・堅実性(真面目さ)だが、学歴はこれを低コストで選別できるようにする。
難しい入学試験に受かるのは知能が高いからであり、退屈な授業に耐えて卒業までこぎつけたのは協調性と堅実性が高いからだ。
これが中退(入学によって知能は証明できたが、協調性・堅実性は証明できていない)よりも卒業証書が大きな価値をもつ理由だ。

シグナリング・モデルの基本要素は以下の3つだ。
1) いろいろなタイプの人間がいなければならない
2) 個々人のタイプは見た目ではわからない状態でなければならない
3) タイプの間には平均に対して目に見えて違いがなければならない

雇用主にとって採用は、この条件を満たしている。
実際に働かせてみればほんとうの実力は明らかになるだろうが、
それを短い試用期間で見抜くのは至難の業だし、正社員として雇ってから
「使えない」とわかっても、解雇には大きなコストがかかる。
だとすれば、学歴による「統計的差別」を利用して、(統計的には優秀な)学生を優先的に採用するのがもっとも合理的なのだ。
――「おかしな内容を勉強した見返りとして雇用主が給料を上乗せする」といってもいい。
問題はこれによって、クジャクの尾羽と同様に、「学歴の軍拡競争」が勃発することだ。
かつては高卒でも「高学歴」だったのに、いまでは大卒が当たり前になり、
ITや金融のような高収入の仕事では修士号や博士号をもっていなければ「高学歴」とは見なされないようになった。
(中略)
学歴というシグナルは、クジャクの尾羽同様、実用的な価値がない。
カプランは、高校・大学教育の80%ちかくはシグナリングだとしている。
これほど無駄が多ければ、社会にとっては大打撃だ。
アメリカでは、2008年の生徒1人当たりの民間支出は平均900ドル(約10万円)で、
それに対して政府の支出はおよそ1万1000ドル(約120万円)だった。
2011年にアメリカ連邦政府、州政府、地方自治体が教育に費やした額は1兆ドル(約110兆円)ちかい。
一部の著名な経済学者は、国民の教育程度が上がると国はゆたかになるどころか少し貧しくなるとしている。
これは極論としても、経済学者のあいだでは、
「教育に社会的なプラス効果があるとしても、それはスズメの涙ほど」という広範な合意があるようだ。

3 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:25:23.60 ID:P3hjF5rE0
たしかに
4 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:25:38.78 ID:Y2p8w0S30
●「一番よい教育政策は教育をなくすこと」
教育の大半が(無意味な)シグナリングで、若者は退屈な学校に押し込められ
貴重な時間を無駄にするばかりか、「学歴の軍拡競争」によって多額の借金まで負わされている。
この理不尽な現状を変えるにはどうすればいいのか。
カプランの提案はシンプルで、「国家が教育から手を引く」ことだ。
まず、「高校以下で歴史、社会、美術、音楽、外国語を教える必要は、実際のところない」。
公立大学も非実用的な学部を閉鎖すべきだ。
こうした「役に立たない」学問を学びたいひともいるだろう。
その場合は、政府の助成金やローンを受けられない私立大学に非実用的な専攻の学科を創設すればいい。
――日本なら、カルチャーセンターで「一流」の講師に興味のある分野を教えてもらえばいいだろう。
次に、公立大学の授業料を大幅に値上げする。
助成金はカットするかローンに変えて、借りた学生には市場金利を請求する。
私立大学に税金を投入するのをやめ、大学の運営は学費と民間の慈善活動だけでまかなう。
なぜなら、「ふつうの人は大学に行くべきではない。もっと言ってしまえば、
今のふつうの大学生は大学に行くべきではない」からだとカプランはいう。
教育が労働者の質の保証にすぎないなら、みんなが教育程度を下げた方が社会にとってはいいはずだ。
とはいえこれは、国家が子どもたちの幸福の実現から手を引くことではない。
教育支出を80%削減すれば、大型の児童税額控除か、直接支給の児童手当の資金源にできる。
これによって子どもの貧困は劇的に解消されるだろう。
労働市場が高い教育を求めるのは、教育が誰の手にも届くからにほかならない。
助成金がなくなれば、手に届かなくなった教育はもはや必要なくなる。
「一番よい教育政策は教育をなくすこと」なのだ。
こうした提案はどれも、「教育の理想」を掲げるひとたちにとっては腰が抜けるようなものばかりだろうが、
膨大なエビデンスをロジカルに検証すればこうした結論に至るほかないことをカプランは説得力をもって示している。
それにもかかわらず多くのひとが「教育神話」にとらわれているのは、
個人にとって利益になること(これは間違いない)が、社会にとっても
利益になること(こちらは間違い)だと素朴に信じているからだ。
(中略)
だが「教育神話」はあまりにも強力なので、一介の経済学者がなにをいったところで「学歴の軍拡競争」が終わるはずはない。
だとしたら、知識人としての特権を享受しながら「正しい」ことを主張するのが
もっともコストパフォーマンスが高いというのが、この「偏屈」な経済学者の合理的なシニシズムということになる。

全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad9cd1fc8e1474407cb281aaa61bbf869b33620d

9 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:29:05.10 ID:aV4qbWzqp
>>4
>次に、公立大学の授業料を大幅に値上げする。
>助成金はカットするかローンに変えて、借りた学生には市場金利を請求する。
>私立大学に税金を投入するのをやめ、大学の運営は学費と民間の慈善活動だけでまかなう。
日本じゃん
5 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:26:37.74 ID:P3hjF5rE0
若い頃からセックスだけさせておけばよかった
6 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:26:48.50 ID:658WeX7JM
橘玲かと思ったらそうだった
7 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:28:55.07 ID:FHBgxbJR0
文系脳
8 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:28:59.49 ID:rI475LQ30
アホちゃう

>カプランの提案はシンプルで、「国家が教育から手を引く」ことだ。
>まず、「高校以下で歴史、社会、美術、音楽、外国語を教える必要は、実際のところない」。

13 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:32:33.32 ID:vvA8GGp30
>>8
実際に実験すれば
想像以上に能力や素行、学習能力堕ちましたって結果出せそう

アメリカをはじめ最下層は酷いしなあ

20 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:43:16.72 ID:ehcdxREL0
>>13
明治期の現代日本を比べて素行や学習能力が向上したと言えますか?
21 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:43:36.17 ID:ehcdxREL0
>>13
明治期と現代日本を比べて素行や学習能力が向上したと言えますか?
10 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:29:17.55 ID:QME2aIRt0
また種の保存野郎か😌
頭おかしいんでねえの?
11 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:29:52.51 ID:vvA8GGp30
論とかいいから
自分達で実践してやってくれよ
12 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:30:47.18 ID:DmXzdL/30
日本は教育でも負けつつあるからこういう話が出始めたんですな
14 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:35:46.48 ID:3bXgiJPA0
エビデンスカレーが食べたい
15 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:36:08.90 ID:v93fj+ywM
日本は20代以降の教育が既に無いからな
本来は年代毎に応じた教育が必要なんだよ
25 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:49:16.46 ID:JcrsG3uMa
>>15
覚えれないんだよ
限界がある
16 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:38:13.74 ID:ivPXNGUT0
それを衆愚政治と言う
22 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:44:54.76 ID:ehcdxREL0
>>16
衆愚政治とは今の自民党政権みたいな政治を言うんやで
17 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:38:55.57 ID:VtSnJIkl0
あらゆる情報は場所問わず得られるから
直感的に便利なものには勝てなくなってるんだよな
18 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:41:35.35 ID:94VJtXIs0
教育を受ける者を
企業活動の担い手としか見てない
サイコな理屈だなあ

歴史や社会を知らずして
主権の主体たり得るのかよ

19 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:42:19.57 ID:5jFEmrzK0
学校では建て前しか教えないからね。それで社会に出て理不尽さに絶望するんだよ
24 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:48:36.98 ID:vLDEFnbq0
カプランのこの本の話を聞いてたから要約を読めて嬉しい
橘玲の記事というのもポイント高い
27 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:52:52.80 ID:oi89JNdId
尺度が就職だけだから何の意味もない考察だわ
その企業が研究開発で使う知識は高等教育機関が育てた研究者が高等教育機関で生み出したものなんどから
34 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:58:24.58 ID:ehcdxREL0
>>27
政府が大学に出している補助金を企業の研究開発費に回して、企業が人材教育をしろという話やろ
28 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:53:53.88 ID:1/EMSeuA0
高等教育の軍拡競争で利益得てる側だが
この提案は絶対に通らないから特権を享受しつつ正しい事を書いたとか面白いな
32 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:56:45.77 ID:94VJtXIs0
>>28
デタラメなだけ定期
29 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:54:33.62 ID:Lfui/EKwd
コスパ悪い大学さん側に問題がある
30 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:54:57.43 ID:ECTf+xsb0
ほぼ全員農民やってるガチ中世国家ならそれでもいいけどさあ
33 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 14:58:17.03 ID:b62Pdmd00
大学受験を就職受験に入れ換えてもなんら影響ないぞって話でそ?
35 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 15:00:03.08 ID:cOz2iqp00
そりゃアメリカの歴史とか知らなくていいよな
イスラム教の歴史ぐらい知っておかないとなにがトリガーになるかわからんぞ
36 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 15:00:42.90 ID:bOdjB6n40
中身読まずに否定してる短絡が多いのが
まさにこれを証明してしまってるようなものだな
37 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 15:01:06.38 ID:l+62nLQV0
この人の誤解なのか書き方かどっちか間違ってるけど

カプランの主張は【職業教育以外の教育を労働市場は評価してない】と言う主張で
理想はドイツやスイスの職業教育システムでそれをマンセーしてる
アメリカ版ヨーロッパ出羽守だな

39 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 15:03:23.17 ID:GfhvH2Oq0
いい記事じゃん
年々大卒の絶対数は増えてるのにネトウヨだらけだもんな
40 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 15:04:33.93 ID:40O3W8rh0
サヨクとかって、
こういう話好きそうだよね
41 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2021/05/22(土) 15:05:55.84 ID:cFDhCOHNp
お前らゆたぼんに謝れよ

コメント一覧

タイトルとURLをコピーしました